古田基の業界レポート

◆フードビジネスの今後
◆中食業・利益を生む経営術
◆変化に対応する一押し繁盛店
◆アメリカ発ニュービジネス動向
 飲食最新事情を掲載します。

平成22年5月10日

「 ニューヨーク繁盛店に見る新しい動き 」

久しぶりにニューヨークの繁盛店を訪問した。
不況不況といわれながらも、やや明るさを取り戻してきた中、トップクラスの繁盛店は1時間待ち~2時間待ちの状態である。
一方、多数の外食店が閉店整理されているのも、新しい事実である。
繁華街では、テーブルサービスの店から、スピード重視のテイクアウト物販店にシフトして、量台のストリートベンダーが増加している。

ニューヨークも東京も、大きな流れは低価格、手ごろ、簡便、スピード、ヘルシーといえる。

デリの御三家のひとつと言われる『ゼイバー』も周辺に増加する類似店との差別化に工夫を凝らして、1週間の来店数4万強を確保している。
特にチーズとコーヒーなどは、拡充し売上を伸ばしている。

また、スピードや簡便さを求める顧客の増加に対応すべく、プリパックの商品を大幅に増大させている。

ニューヨークの繁盛店に見られる、変化しているところ、まったく変化していないところを二分化してみると、次の通りである。

歴史のある繁盛店は、一般的に保守的となり、変化対応が難しいと言われる中、積極的に新しい取り組みを行っている。ローベル、ゼイバーなどは新しく通販などに取組み、予想以上の業績を伸ばしている。

永年の原理原則である、働くスタッフを大切にすることや、顧客とのコミュニケーションを重視するなどは、全く変わっていない。

新しく市場に参入する人は、是非、老舗の変わらぬ原理原則を見習ってほしい。
ロンドン700万人、ニューヨーク600万人の人口総数は変わっていないが、人々の出入りは激しい。
すなわち顧客変化は著しく、お客様の価値観も日々変化している。
その中で、一定の顧客を確保し続けることは、東京以上に厳しい。

しかし、東京も東南アジアの観光客を中心に大勢の旅行者が増加しており、(マンハッタンの休日の人口の70%は観光客ともいわれている)どうビジネスを組み立てられるかは、極めて重要なテーマであり、ニューヨークの繁盛店に学ぶところは多いと考える。

著書紹介

著書・女ごころを知ればメシは食える松下幸之助氏の薫陶を受けた弊社古田が日本ビクター・アメリカ社長時代の経験を活かし、女性の活躍するフードビジネス市場に参戦。1日2時間営業で来店600人を作る利益の生み方と、わずか十数坪の店舗を超繁盛店にしたノウハウを綴る。日本人の発想には難しいアメリカ発、女性のお客様「心」の引き付け方、女性スタッフ「感性」の引き出し方など、新しい女性市場・女性心理のつかみ方も公開しています。