◆フードビジネスの今後
◆中食業・利益を生む経営術
◆変化に対応する一押し繁盛店
◆アメリカ発ニュービジネス動向
飲食最新事情を掲載します。
「 ニューヨークに見る食市場の新陳代謝 」
米国も景気低迷もあり、2009年は5204店の閉店があったと発表された。
(ファーストフード 2521店、フルサービス・レストラン 2683店)
クイックサービス・レストランではー3%と大きく減少している。
マンハッタンでは、小商圏化の中、新しい多機能な有力店(イータリー、マックスブレナーなど)の出現で、大きな影響を与え、市場の集約化が加速している。
低価格化は、物販店、デリなどの商品を扱う店の増大とフード・トラック(車での販売で年間600ドルの使用料)が増加し、低価格市場も拡大している。
強力な多機能店は文字通り、価値創造が行える人材を活用し、テイクアウト、デリバリーから始まり、調理プロセスをエキサイティングに発信している。
革新的ディスプレーは勿論、調理へのプロセスを面白く見せるなど、個別対応や、ティスティングを積極的に行っている。
また、顧客とのコミニケーションの積み重ねにより、商品のラインアップや周辺の上手な組み合わせも、幅広く行い、ビジネスの拡大に貢献している。
幅広い複合多機能店は、機能と性能、スピードもレベルアップして、地域に定着してきている。
これらは今後、日本にも出現すれば、古い店舗は否応なしに市場からの退場をせまられると思われる。
日本では、たまたま新しい店の出現に力がないため、オーバーストアーの状況が解決していない。
今、大企業のメーカーや、一次問屋の人々が、小売店経営に積極的に参入(JAの三越銀座店食堂、JR東海の“のぞみ畑の野菜”(サラダ、サンドイッチ)など)市場は、今後、必ず大きく変化するものと、思われる。
しかし、市場が求めるものは、より細かく、小さく、そしてよりスピードのある対応であり、大企業は消費者のニーズを見極め、落とし込む知恵をだすよう努力が必要ではないか。
市場の変化は、予想以上に速く、スピーディな決断と実行が不可欠である。
続きは第32 回 惣菜のわかる「八百屋塾」にて