◆フードビジネスの今後
◆中食業・利益を生む経営術
◆変化に対応する一押し繁盛店
◆アメリカ発ニュービジネス動向
飲食最新事情を掲載します。
「NY に見る食市場動向2012」
半年ぶりの訪問で、明らかに大きな流れは、『Retail・Restaurant・Hybrid』である。
『EATALY』『Food Hall』などは, 従来以上に集客しており、EATALY は客席数を拡大し、Food Hall は, 隣のブティックまで、約倍のスペースに拡大し、スタッフを充実させている。
Zagat 誌によると、年間NY では135 店がオープンし68 店が閉店し、競争は激化している。 又、価格は4.1%上昇している。
『Eli’s』『Whole Foods』『Mangia』なども、品質を向上し、価格改訂をしていた。Trader Joe’s も小ポーションパッケージを増加させている。
Zabarも水など、プライベートブランドを増大させており、Stan Zabar 副社長によると、通販のギフトの売上が15%~20%伸び(従来、ギフトや通販はクリスマスで売上の50%を占める位だった)ゼイバーブランドが定着してきたと強気の発言であった。
『Fairway』『Stop&Shop』, その他のスーパーなどもアジアの商品を充実させてきている。
『Whole Foods』では、“インディアン・バー”という、カレーコーナーを新設していた。
チョコレート・カルチャーのMax Brenner もNY に次いで、ボストン、ラスベガス、フィラデルフィアに出店、相変わらず満席で、客で店はあふれていた。
各店とも、人的資源を充実させ、多機能化に取り組む姿勢が強い。
仲々、優秀な人材を配置することは、難しい状況であるのは、日米とも、共通の問題である。
しかし、何とか人数を増やす事によって、新しい仕組みを創りだそうとしている事はノードストロームや、ウィリアム・ソノマで痛感させられた。
ガソリンも1ガロン、$4を超えてきており、これから価格改定(値上がり)
はやむを得ない状況である。
『21Club』『Bryant&Cooper』などの老舗でも、シニアースタッフも積極的にハイテクの手法に取り組み、顧客とのコミュニケーションに活用している。
イタリアンで有名なSD26 でも、ワインリストはIPadを活用している。
100年以上の歴史を誇る、『Ferrara』も人気の最新小型のカップケーキを開発し、積極的に拡販しているのが、目立っていた。
一風堂も4年目に入ったが、相変わらず超繁盛で(計画の170%UP)スープ、麺の製造が追いつかない状況である。
モモフクも満席でウェイティングがでており、NY のラーメンブームは健在である。
又、野菜市場の人気は相変わらず強く、ホールフーズの“デドックス・サラダシェイク”は6 種類の野菜を280g入れ、$5.29と高付加価値な商品を打ち出している。
野菜やサラダの新しいメニュー開発は当分継続するものと予想され健康ブームは大きなキーワードである。180カット話題店映像紹介。
続きは、第7回食 元気塾にて