古田基の業界レポート

◆フードビジネスの今後
◆中食業・利益を生む経営術
◆変化に対応する一押し繁盛店
◆アメリカ発ニュービジネス動向
 飲食最新事情を掲載します。

平成22年3月10日

「 様々な変化から学ぶ、飲食業界の動向 」

大阪は物凄い勢いでデパートが計画中で、梅田もさることながら、難波は高島屋さんが450億円かけてやられるとか・・・。

上六に近鉄さんの10万平方フィートという巨大なものが計画されている。

百貨店はご案内の通り70年代に米国にはあれだけ沢山あったのが、今マンハッタンには3軒位しかない訳だから、そんな百貨店が店を拡げても果たしてどうなるのか。

経済的な感覚で店を作っているのではなく、何か他の目的でやっておられるのかなと。一寸異常な状況ではないか。東京も不動産は13カ月連続で賃料は下がっているし、空室率も11%位。うちの周りなんかも空き家だらけといったことで、凄く不動産が下がっている状況。そうした中で、飲食業が若干変わって来ている。

今まで日本は土地が非常に高い、場所がないということで、どうやったら効率的な運営ができるかということを一所懸命やって来たが、最近一寸変わって来た。

「コメダ」さんという喫茶店はどちらかというと、他の店、ファミレスより少しルーミーでゆとりのあるような構造、レイアウト。

あるいは「イケア」なんて家具屋は業績が凄くいい訳だが、米国でもヨーロッパでも良くて、ここの社長は世界で5番目の金持だということだが、非常に大きいスペースを使うものが出て来ている。

不動産に対する投資効率が大分変わって来ているのではと感じる。
どちらかというと今、一番投資効率がいいのはビルではなくて、時間貸しの駐車場。

あるいは空いているオフィスを年契約で安く借りて、TKPさんみたいに会議室で1時間幾らで貸すとか、何か違う単位、細かい単位で新しい商売が東京では生まれて来ている。

この辺は外食を相当変えるのではないか。

特に外食産業で一番大きく影響を受けているのはFRと居酒屋だと思う。

この2つの大きな山が崩れて来ている。FRのマーケットというのはファミリーがいなくなった訳ではなくて、今までのFRではないタイプの所に行くようになって来ているし、居酒屋も従来型の居酒屋、1品が270円とか280円とか非常に廉価なものではなくて、立ち飲みでスピード感のあるもう一寸気の利いた所とか、一寸形が変わって来ていて、従来の延長線上で押している所は結構厳しい感じがする。

昨日も大阪で「ベジキッチン」という、山中さんという八百屋をやっている方の店を拝見したが、八百屋でレストランをやっておられてデリもやっておられる。1軒の店で3業態を運営されており、ランチはランチで上手に売っておられる。


また野菜の直売所、全国に1万3000カ所位出来ていて、目下一番元気がいいのは直売所だろうという感じがする。外食も今、セブンイレブンさんが一番だが、コンビニを抜くのはもしかしたら野菜の直売所ではないかと思える位元気がいい。

作った人が直に売り始めている。

売ることによって農業というものが根本的に変わって来るのではないか。

今までのように作った人がJAに渡してJAがそれを市場で、というような形でなく、作った人が直接売ることで、お客さんがどんなものを求めているのか、結構作る人が分かるようになっている。

今そういう直売所に参加している農家の方たちの年収が600万円位になって来たそうだ。

ひと昔ではとうてい考えられない変化と言える。

著書紹介

著書・女ごころを知ればメシは食える松下幸之助氏の薫陶を受けた弊社古田が日本ビクター・アメリカ社長時代の経験を活かし、女性の活躍するフードビジネス市場に参戦。1日2時間営業で来店600人を作る利益の生み方と、わずか十数坪の店舗を超繁盛店にしたノウハウを綴る。日本人の発想には難しいアメリカ発、女性のお客様「心」の引き付け方、女性スタッフ「感性」の引き出し方など、新しい女性市場・女性心理のつかみ方も公開しています。