古田基の業界レポート 量的な拡大より、質的な差別化

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古田基の業界レポート

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平成21年11月10日

量的な拡大より、質的な差別化

百貨店が非常に苦戦しているが、百貨店自身がお客さんとどういう形でコミュニケーションを取ろうとしているのかがイマイチ見えない。

やはり過去の延長線上で考えている傾向が非常に強い。
我々商売が巧く行かない時、苦しい時は昔良かった時のことを考えるのだが、良かった時のことを考えてもあまり参考にならない。

私は良かった時のことはあまりよく覚えていない。

苦しかったときのことの方が覚えている訳だから、苦しかった時のことをもう一遍考え直しながらやらなければいけない。

この間も外食の方は結構パチンコ出身の人が多いのだが、パチンコの方が言われるのには「4円のパチンコが1円になって利益率が上がった」という。

「4円が1円になったら売り上げ4分の1じゃないですか。売り上げ落ちるんじゃないですか?」と言ったら、「1円でパチンコやっている人は景品なんか交換しないで、楽しんでいるんだよ」と。
「だから店としてはかなり小さい所が潰れているから、1円でやる方がいいんだ」と聞いた。

我々もこれから売り上げの量的な拡大はあまり期待出来ない。

そういった中でどうやって利益率を確保するか、という所にポイントはあるのではないか。

今、低価格、低価格ということで、低価格化で競争というのは確かに価格を下げるというのは即効性があるのだがやはり持続性がない。

価格を下げないで何とか巧い次なる方法を考えるということだが、そのためには1にも、2にも差別化ではないか。

競争って3つだといわれている。

1番目はコスト力、2番目は差別化、3番目は集中だと言われている。
非常に変わって来ている。

この間も東京で行列の出来る店を教えてくれということで10月11日の日曜日、日曜で行列が出来ているというのは、我々東京・西荻窪の「こけし屋」の朝市に行けばいい。

朝市は朝8時から11時まで行われる。

こけし屋さんは洋菓子屋さんでかつフランス料理店もやってらして、コース料理で食べたら1万円するものが割安に食べられる。

名古屋から西荻窪に7時半に来て頂いて、8時までの間に行列が百人位。

こけし屋さんで通常コース料理1万円の店で何が行われるかというと、
総勢37人の従業員全員が駐車場で催される朝市に出られて、
オムレツやラムを焼いたり、ビールやワインも売られる。

卵はオムレツ用のものが800個、卵2個で作られるオムレツが400円で売られて、これまた大行列。

昼でもランチ4千~5千円位、それと同じ料理が400~600円位で食べられるとなると、8百人位来られる。

雨が降ったり雪が降ったりと最悪の時でも350人は入ったという。

1日にその朝市だけで百万円近く売り上げるのではないかと‥‥。

30年続けてやっている。
“毎週第2日曜日はこけし屋”という感じで繁盛している。

やはり細かいところでの質的な差別化が、明暗を分ける時代と言える。

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著書紹介

著書・女ごころを知ればメシは食える松下幸之助氏の薫陶を受けた弊社古田が日本ビクター・アメリカ社長時代の経験を活かし、女性の活躍するフードビジネス市場に参戦。1日2時間営業で来店600人を作る利益の生み方と、わずか十数坪の店舗を超繁盛店にしたノウハウを綴る。日本人の発想には難しいアメリカ発、女性のお客様「心」の引き付け方、女性スタッフ「感性」の引き出し方など、新しい女性市場・女性心理のつかみ方も公開しています。